一般的な事務プロセスを迅速化し、正確さを向上させる
SNC の IT サービスチームは、大学のコースカタログの更新作業を改善するために、Apps Script を使ってカスタムの Google Workspace コードを構築しました。このコードは Google フォームからコースの説明を収集し、その情報を Google ドキュメントや Google スプレッドシートに挿入することができます。このアプリケーションにより、内容変更や新しいコースの承認プロセスが簡素化されたため、承認担当者と教員はプロセスの進捗状況をすぐに確認できるようになりました。また、ホマーディング氏は現在、学生アルバイトの手を借りつつ、早期アクセス プログラム(EAP: サービスの正式リリース前にユーザーにサービスをテストしてもらい、フィードバックを提供してもらう Google の試験運用プログラム)の一環として、これらのプロセス向けに App Maker をテストしています。EAP で得られたフィードバックは、ユーザーのニーズに合わせてサービスを改善、調整するのに利用されます。
ホマーディング氏のカスタム Google Workspace コードが完成した後、事務局で Google ドキュメントを使ってコースカタログを作成したところ、新しいプロセスによりメールで何度もやり取りする手間や間違いの修正が省かれたため、カタログ作成にかかる時間が短縮されました。「新しいプロセスは事務局に大好評でした」とホマーディング氏は述べています。
Google フォームも、事務員が短期間で正確に情報収集するのに役立っており、特にコミュニティ活動の促進に取り組む学内の「コミュニティ サービスと学習のためのストゥルツル センター」で重宝しています。
「ここでは単発のサービス イベントを数多く運営しているため、Google フォームを利用するようになる前の参加者登録は手間のかかる作業でした」と話すのは、コミュニティ活動コーディネーターのスーザン アンゴリ氏。昨年、ストゥルツル センターはキング牧師記念日のイベントの準備を進めるにあたって、学生ボランティアの登録プロセスの改善を検討しました。その結果、アンゴリ氏は Google フォームのアドオン「Choice Eliminator」を使い、特定の会場や時間帯で学生ボランティアの登録数が定数に達した場合に、フォームから該当する選択肢が自動的に削除されるようにしました。
SNC の IT サービスチームでも、Google Workspace と App Maker を使用して学内の Tech Bar(学生と教職員に IT トレーニングとサポートを提供する新しいサービス)の登録手続きと修了証発行プロセスを簡素化しています。大学のクラスの課題の中には、学生が Tech Bar のワークショップに参加し、ブログや動画の作成といった特定のスキルのトレーニングを修了したことを示すよう義務付けるものがあります。
そこで、ホマーディング氏は App Maker を使い、Tech Bar 向けのカスタム アプリケーションを構築しました。このアプリケーションでは、Tech Bar のインストラクターが学生のトレーニング修了証を教員に送信できるほか、学生がインストラクターを評価することも可能です。Tech Bar では現在、ワークショップのスケジュール管理に Google カレンダーの予約枠機能を使用していますが、ホマーディング氏は今後、予約スケジュール管理システムも追加する計画です。